とある証明(初等整数論)
とある初等整数論の命題の系の証明でを満たすについて引っかかっているのだが、抜粋すると\begin{align}
|\{x\in\mathbb{F}_p\mid x^2+1=0\}|=1\ \ (p=2 のとき)
\end{align}
に対する証明で
\begin{align*} p=2 のときは x=1 だけが x^2+1=0を満たす.\end{align*}
で済まされている。もちろん代数方程式としては実数解を持たない。恐らく基本的な命題(系)であると思われるので別の証明をネットで検索してみたら幾つか同じ命題があったのだが、その証明が全て同じ文言。ちなみにこの系はのときとの場合が続くが、全体の証明は3行で終わっている。検索で引っかかったものには卒論も含まれているのだが、それも含めすべてこの命題に関して全く同じ文章になっている。つまり自分と同じ教科書を見て丸々引用されているわけだ。
教科書に関しては奇素数も証明されていないし、について若干不親切な証明を示した後、については「その他」的扱いで言及が一切されていない。
「」は誤植ではないようで、恐らく前節に書かれている「以下,誤解の恐れがない限り,整数に対しての元を単にと書く.」がトリガーではないかと思われ、素数の剰余環について復習せよということ、即ち「」という表現が具体的にどのような数(集合)であってを満たすのか(この問いに関してはの場合も同様)だとは思うのだが…。いかんせん具体例が欲しいところである…。
結局、教科書のこの節に関して、問題となっている系の手前の命題まで全て証明は消化できているので、自分なりに証明を行ったら教科書3行の証明が半頁以上の分量になった。しかもも特別視せずに前の命題に組み込んだ形に記述できたので逆に自分の証明が完全なのか不安…。暫く図書館も休みだしなぁ…。